うつ症状のストレスケア

うつ病の患者数は近年、増加しています。
世界精神保健調査日本調査(WMHJ)によると、わが国ではうつ病の生涯有病率は6.3%(およそ16人に1人)と報告されています。それほど、うつ病はだれでもかかる一般的な病気です。
その背景には、社会全体にうつ病に関する知識が広まり、「自分はうつ病かな?」と疑って受診する人が増えていることがあります。 うつ病が認知されはじめているようですが、まだまだ偏見が多いのも事実です。

うつ病は「心が弱い人がなる」「甘えている」などと捉える人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
そういった偏見は、当事者を苦しめ回復の妨げとなります。正しい知識を得ることで、適切な予防・対応・援助が可能となります。
正しく知って早期発見・早期の対応をすることで症状が軽く済むことはよく知られていることです。

うつ症状が引き起こされる原因は、脳内のホルモンの分泌と大きな関わりがあります。
よく知られている「セロトニン」「ドパミン」「ノルアドレナリン」といった神経伝達物質が、過度のストレスや披露で減少してしまうのが原因です。

うつ病は、その人自身のものごとに対する考え方や生活環境、日常生活において発生したストレスなどが複雑にからみあって引き起こされます。
うつ病になると、「気がめいる」「ゆううつ」などと精神面に影響を及ぼします。そういったことから、こころの病気と捉えても間違いではありません。

しかし、実際には脳を構成する無数の神経伝達物質のうちの、「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減少することから、脳の情報伝達にトラブルが起こる病気、という捉え方もできます。
したがって、以下のような順序でうつ症状が引き起こされます。

「過度のストレス」→「脳内伝達物質の減少」→「うつ症状の発症」

◆ 憂うつ感-感情面

憂鬱・悲しい・なんの希望もない・落ち込んでいる、という感情が2週間以上続きます。
症状は午前中にひどく、午後から夕方にかけて改善してくるという「日内変動」があるのも特徴です。

◆ 興味・関心の低下-意欲面

・今まで好きだったことにも打ち込めなくなる
・新聞を読む、テレビなどを見ることが面倒になる
・仕事への意欲が低下する
・何をするにもおっくうになるなどの症状が出ます。

◆その他のこころの症状

・物事の判断がにぶくなる
・自分に自信がなくなる
・自分を責める
・ささいなことから不安に陥りやすい

◆ カラダの不調にも、うつ症状の可能性があります

うつ症状の初期は、こころよりも、カラダの方が「ちょっとおかしい」状態が続きます。
これらのからだの症状は、少し無理をすれば会社で仕事をしたり、日常生活をふつうに行えるため、ほとんどの人がうつ病を疑うことなく生活しています。
また、このような軽症のうつ病の時期は、本人も周囲の人も「からだの病気だ」と思っているため、内科などを受診し、「異常がない」「原因が分からない」、「気のせい」などといわれ不安になっています。

大切なことはカラダの不調にも、うつ症状の可能性があることを知っておくことです。
これまで、原因が分からずに「眠れない・・」、「頭痛が続く」とからだの変調に悩まされていた人は、うつの症状や生活環境に当てはまるところがいくつかあるのではないでしょうか?

◆ ストレスとうつ病(症状)の関係

私たちの日常生活にはさまざまなストレスが待ち構えています。
「肉親の突然死」、「別居や離婚」といった悲しい出来事から、「昇進」、「出産」などといった一見喜ばしい出来事でも人によってはストレスになることもあります。
そして、これらからうつ病が発症する可能性があります。しかし、うつ病になった原因がはっきりしている場合、比較的治りやすいといわれています。

◆ そもそもストレスって?

例えるならストレスとは、ゴムボールに力が加えられてペコリとへこんだ状態と考えてください。
この場合、私たちの体がボールで、ボールに加えられた圧力を「ストレッサ-(ストレスを引き起こす要因のこと)」、それによってボールがへこんだ状態が「ストレス状態」です。
つまり、ストレスとは、「外からの刺激によって生じるからだの変化」を意味するのですが、現在では、圧力自体もストレスに含まれています。

私たちのからだは通常は、この「ストレスでボールがへこむ」ような状態になっても、すぐにからだが反応して、このへこんだ部分の修復にとりかかります。
しかし、この“へこみ”が大きくなると、修復が困難になり、からだに影響が現れてきます。

◆ 体の病気が原因となるうつ症状

・脳の病気によるうつ症状
脳腫瘍、脳血管障害、老人性痴呆、てんかん、パーキンソン病など

・その他の病気によるうつ症状
糖尿病、甲状腺機能の亢進症または低下症、更年期障害、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの膠原病
がん、手術後、血液透析、インフルエンザ、肝炎などのウイルス感染症など

◆ 早め早めに十分な休養をとり、相談してください。

大阪ストレスケア専門ルームでは、うつ病の原因となる「ストレス」の軽減を目指します。
今ある「辛さ」を取り除きながら、 ストレス耐性を上げていく。つまりストレスを引き起こしている現在の思考パターンの改善を行っていきます。

思考・認知の偏りの原因となっている、初期の記憶等にアプローチするとともに
現実的に今、ストレスのかかる場面でどう行動していけばいいのか?
といった場面の捉え方・練習など、おひとりに合わせたプログラムを作成いたします。
同時に、必要な休養・栄養・運動のアドバイスを行います。それらを上手に取り入れることは、脳と体の回復に非常に効果的です。
ストレスに強い心身をつけることで、より自分らしい人生を送ることが出来ます。

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